Yahooニュースで、こんな記事を見つけましたが…
子供に夫婦喧嘩を見せることや、そのとばっちりによって子供に危害が及び、それによるダメージを受けさせないために、メールやLINEでやり取りするとか、子供の見聞きしていない場所で話をすることを提案していますが…。
夫婦ゲンカをすると、なぜ子供にダメージを与えるのか…?
まずは、ここから確認していきましょう。
理由1 自分の安全が脅かされる
これは、生物の基本原則と言ってもいいですが、両親がケンカしていると自分の世話をしてもらえなくなると思い、それが自分が生きていけないという思考につながっているからです。
理由2 ケンカの原因が自分のせいだと思い込む
子供にとっては、大人の複雑な事情などは分からないので、自分の行動に何か問題があったのではないかと認識してしまうからです。
理由3 それが不快な状況であると認識してはいけないと思い込む
意外なことに、表面的に仲良く振舞っていても、子供から見るとそのしぐさなどの無意識の行動から、夫婦仲が悪いことは分かってしまいます。
しかし、このギャップを認識してはいけないと思い込むので、自分の安全が脅かされるという認識につながる、夫婦仲が悪いという認識を感じていないものにしてしまいます。
結局、なぜ子供がダメージを受けるのか?
子供にしてみれば、自分の安全が脅かされているというのが、自分が命の危機にさらされることなので、これが一番ダメージが大きいです。
そのうえで、本当は大人の事情のせいかもしれないのに、自分のせいだと思い込んせいで、両親の仲を取り持つために、極端な行動に走ることが多いです。
それが、暴れるなどの問題行動だったり、すごくおとなしくなったり勉強ができたりのいい子になったり…。
どちらも、子供の本意ではなかったりするので、継続するとストレスとして蓄積していきます。
そして、夫婦仲が悪い事を認識してはいけないと思い込むと、本当は不快だと思っていてもそれをグッとこらえてしまうため、自分の感情に鈍感になっていきます。
そうなると、不快な感情や痛みなども感じにくくなりますが、喜びや楽しいなどの快楽の感情も感じなくなり、自分の存在があやふやと言うか、自分が生きているのかよくわからない、そんな感じになってしまいます。 しかも、不快な感情の方が命を守る警報であり感度が高いため、何となく不快な感覚が付きまとうので、人生の満足度が低くなります。
しかも、それが継続すると大きなストレスとなる上、その原因も思いつかなくなるので、解決が難しくなります。
どうすればいいのか?
子供にとって、家族は自分の命を守る為に絶対的なものなんです。
逆に言えば、家族がなくても自分の命が守れるという認識があれば、夫婦の問題から子供を切り離すことができるということです。
つまり、第三者によって子供の安全が守られ、夫婦の問題と子供は無関係だと教えてもらえれば、子供はダメージを受けない、もしくは受けたとしても回復する時間が持てます。
一番簡単な方法は、やはりおじいちゃん、おばあちゃんに預けることなのですが、夫婦の問題はその両親から引き継いでいることが多いので、あまり効果がないこともあります。
そうなると、他の第三者を探す必要があります。
このように、子供が危険だと思うことが問題であって、表面的に夫婦仲を取り繕えばいいというわけでもありません。
みなさんの参考になれば幸いです。